一番の景気対策は「人間を元気にすること」だ――政治に依存する時代を終わらせよう

ゆたか@コミュニテイとは?

最近の政治では、

「消費税を下げる」

「社会保険料を下げる」

「手取りを増やす」

「日本人をもっと大切にする」

といった政策やメッセージが支持を集めている。

その背景には、

「自分たちは大切にされていない」

という国民の痛みがある。

一生懸命働いている。

それなのに生活は苦しい。

物価は上がる。

税金や社会保険料の負担も重い。

賃金も思うように増えない。

その苦しさの理由として、

「政治家が悪い」

「今までの政治が悪い」

「外国人労働者が増えたから賃金が上がらない」

「外国人ばかり優遇されている」

という解釈も生まれる。

そして怒りは、政治家や外国人へ向かっていく。

でも、ここで僕は言いたい。

自分の生活が苦しい理由を、政治家のせいにしても未来は変わらない。

政治の失敗は批判すればいい。

不正をした政治家には責任を取ってもらえばいい。

しかし、

「政治家さえ変われば、自分の生活も日本の未来も変わる」

という考え方では、根本は変わらない。

その政治家を選んできたのも、私たち国民だからだ。

そして何より、

これからAIによって社会そのものが大きく変わる。

政治家だけを交換しても、

時代の変化までは止められない。

だから今、必要なのは、

政治家を責め続けることではない。

私たち自身が、未来をつくる主体になることだ。

国が毎月10万円を配っても、未来が怖ければ人は使わない

景気が悪くなると、

消費税を下げる。

社会保険料を下げる。

給付金を配る。

金利を調整する。

さまざまな経済対策が議論される。

もちろん、どれも必要だ。

でも、それだけでは足りない。

たとえば、

国がベーシックインカムのような形で、

国民一人ひとりに毎月10万円を支給した

とする。

かなり大きなお金だ。

でも、

「老後が怖い」

「仕事がなくなるかもしれない」

「AIに仕事を奪われるかもしれない」

「日本の未来は暗い」

と思っていたら、その10万円をどうするだろう。

多くの人は、

使わずに貯金する。

未来が怖いからだ。

ここが重要だ。

景気とは、

単純に国民の財布にお金を入れることではない。

そのお金が社会の中を循環することだ。

僕がレストランで3,000円使う。

その3,000円が店の売上になる。

店は食材を買う。

従業員に給料を払う。

給料をもらった人が服を買う。

服屋がまた誰かに給料を払う。

誰かの支出は、誰かの収入になる。

だから、

どれだけ国がお金を配っても、

どれだけ減税しても、

国民がお金を使わなければ、

経済は動かない。

逆に、

「旅行に行きたい」

「勉強したい」

「新しい仕事に挑戦したい」

「新しいサービスを使いたい」

「子どもの未来に投資したい」

「こんな未来をつくりたい」

と思う人が増えれば、

お金は動き始める。

つまり、

一番の景気対策は、人間を元気にすることだ。

未来に希望を持てる人間を増やすことだ。

「政治家が悪い」で終われば、何も生まれない

生活が苦しい。

頑張っても報われない。

将来も見えない。

そんなとき、人間は原因を探す。

そして、

「あいつが悪い」

という答えを見つける。

政治家が悪い。

今までの政治が悪い。

外国人が悪い。

金持ちが悪い。

そうやって怒りの向かう先をつくる。

特に、

自分たちの生活が苦しい中で、

政治家の高い報酬や政治資金の問題を見ると、

「自分たちはこんなに苦しいのに、政治家だけ贅沢をしている」

という怒りが生まれる。

その怒り自体は理解できる。

でも、

ここで終わってはいけない。

日本の生活が豊かにならない理由は、

政治家の私利私欲だけでは説明できない。

人口減少。

高齢化。

世界経済の変化。

産業構造の変化。

物価上昇。

そして、

AIによる仕事そのものの変化。

時代そのものが、

大きく変わっている。

だから、

政治家を変えれば全部解決する、という発想そのものが古い。

そして忘れてはいけない。

政治家を選んできたのも、私たちだ。

投票したのも私たち。

投票に行かなかったのも私たち。

政治に無関心だったのも私たち。

消費し、

働き、

企業を選び、

サービスを選び、

今の社会をつくってきたのも私たちだ。

政治家だけを、

社会から切り離して悪者にはできない。

政治家への怒りを「ルサンチマン」で終わらせない

ここで、

ニーチェの「ルサンチマン」という言葉が重要になる。

ルサンチマンとは、

簡単に言えば、

自分の苦しさや無力感を、誰かへの怒りに変えることだ。

生活が苦しい。

↓

政治家が悪い。

仕事が減る。

↓

外国人が悪い。

自分が報われない。

↓

金持ちが悪い。

こうして誰かを悪者にすると、

一瞬だけ心は楽になる。

なぜなら、

「自分は悪くない。あいつが悪い」

と言えるからだ。

でも、

誰かを攻撃しても、

自分の人生は豊かにならない。

政治家を批判しても、

それだけでは新しい仕事は生まれない。

外国人を責めても、

自分の未来は明るくならない。

だから必要なのは、

怒りをなくすことではない。

怒りのエネルギーを、創造へ変えることだ。

政治に腹が立つなら、

新しい政治参加の形をつくる。

今の働き方がおかしいなら、

新しい働き方をつくる。

今の教育がおかしいなら、

新しい教育をつくる。

今のコミュニティに違和感があるなら、

新しいコミュニティをつくる。

批判から創造へ移動する。

それが必要だ。

政治家は「粒子」であり、国民一人ひとりが「波動」だ

僕は、

政治を「粒子と波動」で捉えている。

政治家。

総理大臣。

政党。

政府。

国会。

これらは目に見える。

だから、

「粒子」だ。

僕たちは目に見える粒子ばかりを見る。

そして、

「あの政治家が悪い」

「あの政党を変えればいい」

「政権交代すれば社会は変わる」

と言う。

でも、

その政治家の背景には、

何千万人という国民の、

価値観、

不安、

怒り、

欲望、

投票行動、

消費行動、

働き方、

生き方がある。

それが、

「波動」だ。

政治家という粒子は、国民一人ひとりという波動が、表面に現れたものだ。

だから、

粒子だけ変えても、

波動が同じなら、

また同じような政治が生まれる。

本当に政治を変えるなら、

国民一人ひとりが変わらなければならない。

政治家に依存しない。

政策に依存しない。

「国が何とかしてくれる」

を待たない。

自分たち自身で、

新しい働き方をつくる。

新しいコミュニティをつくる。

新しい経済圏をつくる。

新しい教育をつくる。

国境を超えた、

新しいプラットフォームをつくる。

草の根から、新しいライフスタイルそのものをつくる。

政治家が未来をつくるのではない。

私たちが未来をつくる。

AI時代に必要なのは「政策変更」ではなく「人間観の革命」だ

そして、

これからAIが社会の前提そのものを変えていく。

AIは文章を書く。

画像をつくる。

映像をつくる。

プログラムを書く。

相談に乗る。

企画する。

営業する。

ロボットと結びつけば、

肉体労働まで代替していく。

これまで人間がお金をもらって提供していたものを、

AIが極めて低いコストで提供する領域は増えていく。

そうなれば、

「人間が働く」

↓

「給料をもらう」

↓

「そこから税金や社会保険料を払う」

という今までの社会システムそのものが揺らぐ。

だから、

消費税を何%にするか。

社会保険料を何%にするか。

所得税をどうするか。

もちろん議論すればいい。

でも、

AI時代には、

その議論の土台そのものが変わる。

だから本当に問うべきなのは、

もっと根本だ。

人間とは何なのか。

自分とは何なのか。

ここまで戻らなければならない。

そして、

これから必要になる教育は、

単なるプラス思考でも、

倫理道徳でもない。

「前向きになろう」

「感謝しよう」

「人に優しくしよう」

というだけでは足りない。

それは、

今までの「自分」を固定したまま、

考え方だけを変えている。

必要なのは、

「自分とは何か」というセルフイメージそのものを変えることだ。

それは、

天動説から地動説へ変わったほどの、

巨大なパラダイムシフトになる。

今まで、

「わたしは、ここにいる」

「この身体、この名前、この考え、この経験が自分だ」

と思ってきた。

その前提そのものをひっくり返す。

「わたしはある」

から、

「わたしはない」

へ。

無である。

空である。

さらに、

無や空という概念にさえ固定されない。

そこから、

新しい「わたし」を設定する。

意味が分からないと思う。

それでいい。

意味が分からないほど大きな概念転換だから、革命になる。

天動説から地動説への転換も、

当時の人からすれば、

「何を言っているんだ?」

という話だった。

でも、

そのパラダイムシフトによって、

世界の見え方そのものが変わった。

次に変わるのは、

宇宙観ではない。

人間観だ。

僕は、

その人間観の転換を扱っているのが、

ネシエンス学だと考えている。

政治家への怒り。

社会への怒り。

外国人への怒り。

「自分を大切にしてくれ」

という叫び。

そのエネルギーを、

誰かを責め続けるためだけに使ってはいけない。

未来をつくるクリエイティブなエネルギーに変える。

政治が変わるのを待たない。

政策が変わるのを待たない。

AIに未来を決めてもらわない。

私たち自身が、未来をつくる主体になる。

一番の景気対策は、

消費税を下げることだけではない。

人間を元気にすることだ。

一番の政治改革は、

政治家を入れ替えることではない。

私たち一人ひとりが主体になることだ。

そして、

AI時代に必要な最大の革命は、

制度を交換することではない。

「わたしとは何か」というアイデンティティそのものを変えることだ。

未来は、

政治家が与えてくれるものではない。

私たちがつくる。

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