「日本人ファースト」で日本は豊かになるのか?AI時代、本当に必要なのは「人間を元気にする政治」だ!

尊厳経済

「お金がない!」日本人ファーストが心に響く理由

「物価が高くて、生活が苦しい!」

「税金や社会保険料ばかり取られて、給料が残らない!」

「子どもが欲しいけれど、今の日本では安心して育てられない!」

そんな声を耳にするようになりました。

共働きで一生懸命働いても、子育てする時間も、お金も、心の余裕もない。

そんな状況で、参政党の神谷宗幣さんが訴える「日本人ファースト」。

海外を支援する前に、まず日本国民の暮らしを豊かにするべきだ!

さらに、子育てについて、

「お金がなくても子どもを産み育てましょう。あとで何とかしますから。政治で」

と訴える。

この言葉に、涙を流す人がいるんです。

「三人目の子どもを真剣に考えています」

「日本の未来を諦めたくない!」

そんなコメントを見て、自分は考えさせられました。

まだ給料が増えたわけでも、税金が減ったわけでもない。

それなのに、人間の心が動き、未来に希望を持ち始めている。

人間は、お金だけで動いているわけではないんですね。

ただ、ここで一つ、大きな疑問が生まれました。

希望を与えることと、実際に日本経済を豊かにすることは、同じなのでしょうか?

 

減税すれば景気は良くなる。でも、その先は?

神谷さんが掲げる政策には、減税や社会保険料の負担軽減があります。

国民の手元に残るお金を増やし、消費を活発にする。

すると、企業の売上が増える。

企業の利益が増えれば、給料も増え、結果的に税収も増える。

なるほど!

経済学でも、需要を増やして景気を刺激する考え方はあります。

でも、ちょっと待ってください。

国民の手元にお金が増えたら、本当にみんな使うのでしょうか?

例えば、2020年のコロナ禍で、国民一人につき10万円の「特別定額給付金」が配られました。

ところが、経済産業研究所(RIETI)が紹介した研究によると、給付後約6週間で追加の消費に回った割合は、
給付額の6〜27% でした。

10万円に換算すると、約6,000円〜27,000円です。

残りの73〜94%は、少なくともこの期間の追加消費としては確認されませんでした。

※残りがすべて貯金されたという意味ではなく、支出の定義によっても推計は異なります。

なぜ、お金が増えても消費が大きく増えないのでしょうか?

「老後の生活は大丈夫だろうか?」

「子どもの教育費が心配だ」

「将来、仕事がなくなったらどうしよう?」

そんな不安があれば、貯金しておきたくなるのも当然ですよね。

もちろん、減税や給付金は生活を助ける大切な政策です。

しかし、それだけで持続的な経済成長が実現するとは限りません。

お金を循環させることと、新しい豊かさを生み出すことは、同じではないからです。

AIが24時間働く時代、人間は何を生産するのか?

ここが、今回、自分が一番伝えたいところです。

日本経済が成長するためには、新しい商品、サービス、産業など、今までになかった価値を生み出すことが必要です。

ところが、今、AIが猛烈な勢いで進化しています。

文章を書く。

画像や動画をつくる。

プログラムを開発する。

顧客対応をする。

さらにロボットと組み合わせれば、工場や物流など、現実世界の仕事まで自動化されていく。

しかも、AIは疲れたから休憩したいとは言いません。

電力や設備が整えば、24時間稼働することもできます。

IMFは、先進国の雇用の約60%がAIの影響を受ける可能性を指摘しています。

もちろん、すべての仕事がなくなるという意味ではありません。

でも、想像してみてください。

人間が何時間もかけてつくっていた商品やサービスを、AIが安く、速く、大量につくれるようになる。

企業の生産性は上がる。

しかし、人間の仕事や収入が減ってしまったら、誰がその商品を買うのでしょう?

さらに、もっと根本的な問題があります。

AIが人間以上に商品やサービスを生産するようになったら、人間は何を生産するのでしょうか?

何をもって、新しい価値を生み出すのでしょうか?

そして、もし人間が何も生産しなくなったら、その人間には価値がないのでしょうか?

ここで、経済の問題は、人間の存在そのものの問題へと変わっていくんです。

「元気があれば何でもできる!」はAI時代の重要な経済政策だ

ここで思い出したのが、アントニオ猪木さんの有名な言葉です。

「元気があれば何でもできる!」

一見すると、単なる精神論に聞こえるかもしれません。

でも、自分はAI時代に、この言葉がものすごく重要になると考えています。

これまでの政治は、どうすればお金が増えるのか、どうすれば企業が成長するのか、という問題を中心に考えてきました。

もちろん、それは必要です。

しかし、経済が成長したら、自動的に人間は元気になるのでしょうか?

お金が増えたら、人間関係の悩みが消えるのでしょうか?

仕事で成功すれば、自分自身を好きになれるのでしょうか?

そんな単純な話ではありませんよね。

「自分なんて価値がない」

「何のために生きているのか分からない」

「未来に希望が持てない」

そんな人が増えてしまったら、いくら経済政策を充実させても、人間そのものが元気になるとは限りません。

だからこそ、自分は発想を逆転させる必要があると考えています。

経済を成長させて、人間を元気にする。

それだけではなく、

人間が元気になることで、新しい行動、新しい人間関係、新しい価値が生まれ、経済も活性化していく。

もちろん、元気だけで貧困が解決するわけではありません。

経済的な支援も、安心して休める環境も必要です。

でも、人間が自分の可能性を信じ、新しいことに挑戦したくなる社会をつくる。

これは単なる精神論ではなく、これからの経済を考えるうえでも重要な課題です。

人間を元気にすることも、経済政策の中心に据えるべきなんです。

政治家は制度を変えられる。でも、自分の人生の主権は誰にあるのか?

最後に、少し耳の痛いことを言わせてください。

政治家は、税金や社会保障などの制度を変えることができます。

しかし、政治家が自分の人生を代わりに生きてくれるわけではありません。

どれだけ制度が良くなっても、どれだけお金が増えても、自分の人生をどう生きるのかという問題は残ります。

ここで、渡辺美里さんの『My Revolution』を思い出しました。

「きっと本当の悲しみなんて 自分ひとりで癒すものさ」

この歌詞が、自分にはとても深く響きます。

もちろん、人に助けてもらうことも、支えてもらうことも大切です。

自分一人で、すべての苦しみを解決しろという話ではありません。

でも、自分の人生をどう生きるのか。

自分の存在にどんな意味を持たせるのか。

その決定権まで、政治家や社会、AIに預ける必要はないんです。

「お金がないから、自分には価値がない」

「仕事ができないから、生きている意味がない」

「誰からも認められないから、幸せになれない」

本当に、そうなのでしょうか?

何かを生産するから、人間には価値があるのではない。

何も生産できなくてもいい。

誰かの役に立てない日があってもいい。

どんな状況、どんな状態であっても、自分の存在理由を外側の世界に決めさせない。

「自分はここにいる。その存在にどんな意味を持たせるかは、自分で決める!」

これが、自分の伝えたいことです。

そして、AI時代の政治には、こうした人間観を教育や社会制度に反映させる国家ビジョンが必要だと考えています。

AIに負けない人間を育てるのではありません。

AIと比較する必要さえなく、自分の存在理由を自分で決められる人間を育てる。

政治は、人間が安心して生きられる環境を整える。

社会は、困っている人を支える。

そして、一人ひとりが自分の人生の主権を取り戻す。

「日本人ファースト」で生活を守ることも大切です。

しかし、その先にあるのは、「人間とは何か」「何のために生きるのか」 という問いなんです。

AI時代に本当に必要なのは、単にお金を増やす政治ではない。

人間が自分の存在に価値を感じ、元気に、自分の人生を生きられる社会をつくる政治だ。

そして、自分の人生を生きると決めるのは、誰でもない、自分自身です。

そんなことを、今日は考えてみました。

では、また。

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